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子供の罪のないひとこと「女の人なのにおひげがあるよ」



女の人なのにおひげがあるよ
学生時代の友人に女の子の子供が生まれてからというものの、友人の家に遊びに行くことが多くなりました。

その子供が3歳になった頃のことです。

お部屋でテレビを見ながら友人と友人の旦那さんとおしゃべりをしていると、何気なくその子が私のひざに座ってきました。

ほほえましい気持ちでそのままにしているとその子は私のひざの上でしばらくテレビをおとなしく見ていました。

テレビを見ている間、ふとを抱えている私の腕を見た子供は、私の腕の毛を見て一瞬動きが止まったような気がしました。

でもその時は私もあまり気にはしませんでした。

しかし少しすると様子が違います。

子供の目はテレビに集中しているけれど、手は私の腕の毛をサワサワと触っているではないですか。

夏場ならまだ気をつけてお手入れしているものの、その時はまだ春先で、正直お手入れはしばらくしていませんでした。

部屋の中で暖かかったので袖をまくっていたのがいけなかったのです。

決して濃くはないものの量の多い、雑草だらけの野原のような私の腕が子供の目の前にあるのです。

それは気になるでしょう。

動物の背中をなでていると落ち着くのと同じように、私の腕をサワサワと触って、落ち着いていたのでしょうか。

友人に見られたくないと思ったものの、おそらく友人夫婦の眼にもあのサワサワは入っていたことでしょう。

この場を打開しようと、さりげなく腕を子供から離して子供の脇腹をツンツンとしてからかったりしていると、子供はキャッキャと喜びながらテレビから視線を外して、顔を私の方へ向けました。

抱っこのような形です。

それが次の気まずい場面を生むこととなりました。

女の人なのにおひげがあるよ

抱っこをして向き合うと、子供はひとこと、
「ねえ、男の人なの?」
と私に言ってきました。
「え?おねえちゃんが?」
と聞き返すとすぐに
「女の人なのにおひげがあるよ」
と言ってきました。
そうです。
私の鼻の下には少し濃いめの産毛があります。
油断をして伸ばしていると確かにひげのようになってしまうので、化粧をするときにいつも気を付けて剃っているのですが、その日は急いで出かけてきたこともあって、完全に剃るのを忘れてしまっていたのです。

「女の人なのにおひげがあるよ」
とはっきり言われてしまうと友人夫婦にも完全に聞かれてしまっています。

リビングには気まずい空気。
「ん?そうかなぁ」
とすっとぼけるしかできない私。

旦那さんはリモコンを取ってテレビのチャンネルをおもむろに変えだしたりして、いたたまれません。

子供の言葉は悪気がないだけに、ストレートな言葉のダメージは相当大きいです。
ちゃんと剃ってくればよかったと後悔しても後の祭り。

なんで鼻の下に毛なんて生えてくるんだ、とこの日以来毎日必ず鼻の下の毛を剃るようになったのは言うまでもありません。

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